暗殺されかけ王女、身分を捨て気ままなスローライフ!……のはずが!?
森で薬師として暮らすリリィには秘密がある。実は、好色な隣国の王に嫁ぐ途中で何者かに暗殺されそうになった、小国の王女なのだ。薬師に助けられたリリィは追手を恐れ、そのまま彼女に弟子入りし、スローライフを楽しんでいた。
四年後、彼女の前に美しくたくましい青年ザリウスが現れる。二人は自然と惹かれあい結ばれるが、なんとザリウスの正体は隣国の王子だった!
「可愛いよ、リリィ。俺のお姫様」
父王の死後、ザリウスはリリィに求婚する。
リリィも彼の想いを受け入れ王宮へ向かうけれど、世代交代したばかりのこの国には不穏な思惑が渦巻いていて――!?
波乱と溺愛のスローライフ・ロイヤルロマンス!
大国の王子。生前の父王の言動をよく思っておらず、辺境の地で治世を学んでいた。父王の死後は後宮や数多の義兄弟たちの新たな道の用意に奔走する。身分を隠してリリエッタと出会い愛し合うが、彼女が行方不明だった父の妃候補だと知り!?
心優しい小国の王女。愛称はリリィ。好色な大国の王に輿入れすることになったが、道中で暗殺されそうになり、森の薬師に拾われる。その後身分を捨てて森で暮らしていたところ、ザリウスと出会い惹かれ合う。昔は身体が弱かったため、薬草に詳しい。