妖精の魔法で夫の心の声がダダ洩れ!?
和平のため、隣国の新王エセルバートに嫁いだ王女メルヴィリーナ。初夜、優しく新妻に触れるエセルバードだったが――なぜか彼は寸前で動きを止め寝室から立ち去った。
そのまま一年、寝室を共にしてもらえなくなってしまい王宮では側妃を薦める動きも出てきてしまい、妖精が宿るという王妃の王冠に弱音を吐くメルヴィリーナ。
するとその声を聴いた妖精が現れ夫の心の声を(勝手に)聞こえる魔法をかけてきた!?
『今日もメルルは天使だ。このまま空き部屋に連れ込みたい』
彼の本音はデレデレ甘々、そしてすごくエッチ!?
心の声に、メルヴィリーナは勇気を出すけど……?
本音の愛は二人を救えるか? 両片思いドタバタHラブコメディ!
若きオルメイツ王国の国王。第三王子だったが、内乱の末王位が転がり込み即位した。幼い頃妖精のおまじないで出会ったメルヴィリーナに恋したが、初夜で暴発して以来ぎくしゃくしている。すぐメルルで妄想をするが仕事は大変有能。
ノーフェデン王国の純真な王女。愛称はメルル。政略結婚で緊張状態だった隣国へ嫁ぐが、初夜を失敗。その後一年間共寝をしていない。悩んでいたところ王家に伝わるティアラの妖精に魔法をかけられ、夫の心の声が聞こえるようになってしまい?
オルメイツ王国のティアラを依代にしている妖精。妖精たちの間で「心の声を聞こえるようにしてあげる恩返し」が流行っており、自分もやりたい!とメルルに親切の押し売りをぶちかます。